警部補ダイマジン3巻を読みました。
この巻から、あたらしいキャラクターも登場。
後半には、懐かしいクロコーチこと黒河内が登場します。
物語としても、内閣特務室の目的が明らかになります。
この巻も、今の日本の状況と似ていて、ヒリヒリしますね。
Contents
警部補ダイマジン3巻のあらすじ

特命班の台場陣と平安才門コンビの宿敵が謎の秘密結社「44(ヨンヨン)」だと判明。
彼らの目的は日本を無政府状態に導くことで、その黒幕が総理大臣では?と分かった前回からの続き。
台場と平安は、別々に44のことを追います。
台場は、44の市川を追います。
市川は、もともと塩沢信吾という名前で、桜庭紘一元議員の秘書をしていました。
台場は、桜庭元議員に会いに行きます。
桜庭元議員は、改憲派で志の高い与党の議員でしたが、右傾化し、強引に改憲を進めようとする様を憂いて、ある秘密を暴露しようとしていました。
ただ、暴露する前に、塩沢元秘書にあらぬスキャンダルを流されて、辞職に追いやられていました。
平安は、父親の情報を得るため、公安の百鬼(なぎり)理事官と会います。
彼から情報の交換をもちかけられ、仲間割れに近い情報を交換して、父親の情報を得ます。
百鬼理事官からは、もう一つの情報が持ち掛けられます。
内閣特務室に公安出向者が取り込まれていると・・・
総理に反対的なテレビのコメンテーターや記者の殺人事件の原因は、内閣特務室の仕業。
公安出身者の「土日の老人」という老人が、政府に反対的な人物をはめるために指図をしていることを。
そして、台場、平安の特務班のコンビも狙われることになります。
警部補ダイマジン3巻のみどころ

警部補ダイマジン3巻のみどころは、新キャラクターの七夕夕夏警部補、クロコーチ、内閣特務室の目的です。
神奈川県警の七夕夕夏警部補とクロコーチ
新キャラクターとして、七夕夕夏(たなばたゆうか)が登場します。
神奈川県警の警部補で、美人なだけでなく、仕事も優秀。
彼女は、独自に捜査で、天羽大の殺人事件の犯人が台場であることに気づきます。
ただ台場を逮捕するのでなく、彼を助けます。
その理由は、彼女の親友の浅黄。
彼女は、クロコーチに登場したあの浅黄巡査部長です。
七夕と浅黄のおしゃべりの中で、黒河内の話が出てきます。
警察のガンと呼ばれた悪徳刑事ですが、浅黄にとっては、国を救った英雄だと・・・
そして、まだ生きているということも。
巻末の4巻の予告では、黒河内のことも書かれているので、次巻に登場するかもしれません。
内閣特務室の目的
ストーリーのメインとなるのが、内閣特務室、総理大臣またはその黒幕の目的です。
この巻で語られるのは、憲法改正の目的は、独裁者に好都合な内容にすることです。
憲法改正については、良識ある政治家や政党が行うのであれば、国民にとって良いものになりますが、それが独裁的な思想の持主の手に渡れば、軍事目的に使うことも、どうすることもできるというものです。
内閣特務室は、これを有利に働かせるため。
マスコミをあやつり、反対的な人々をはめて、ネット右翼にお金をはらい動かしているという話です。
ついでに言うと、総理大臣は神輿なので、本当の目的の前は、軽い総理大臣の方が楽という話もありました。
軽い政治家というと・・・
最近、結婚したあの人が総理大臣なんかになると・・・みたいな気にもなりますね。
漫画の中で語られるフィクションですが、今の政治状況にかぶせてくるのが原作者の面白いところです。
警部補ダイマジン3巻の感想
クロコーチの続編のような内容だなと思っていましたが、本当に黒河内の事が出てくることはびっくりしました。
原作者のリチャード・ウーさんは、もしかしたら、クロコーチを書いている当時からダイマジンの構想があったのかもしれません。
4巻以降は、本当に、黒河内が登場するかもしれません。
警部補ダイマジン4巻は、2020年3月28日発売
警部補ダイマジン4巻は、2020年3月28日発売です。
黒河内が本当に登場するのか見ものです。

