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マンガ

たかが黄昏れのあらすじと感想※面白いのに打ち切り?の理由を勝手に考察

たかが黄昏れのあらすじと感想

アンダーニンジャアイアムアヒーローでおなじみの花沢健吾先生の未完の作品がたかが黄昏れです。

わたしがこの作品を知ったのは、テレビ番組のマンガ沼、漫画家ガチアンケートの花沢先生の回。

麒麟の川島さんが、花沢先生に続きはどうなったんですか?と聞いたことです。

気になり、読んでみて、確かに続きが読みたいと思いました。

花沢先生がギブアップした打ち切りの理由もあわせて勝手に考察します。

たかが黄昏れのあらすじ

舞台は2119年の日本。

日本最後の男が死亡して、約100年たち、主人公で高校生のひなたの世代は、男を知らない「ゼロ世代」と呼ばれています。

男がいない日本では、女性を主権とした憲法が制定され、男や男を想起させる言葉は、使用禁止用語とされています。

また、徴兵制が敷かれ、徴兵を免れるためには、出産する必要があります。

そんな世の中でも、ひなたは、銭湯、トイレなどで二つあることから、もう一つ、別の性があったことを感じます。

そして、同じように、別の性に興味を持つと出会います。

そして・・・

たかが黄昏れの感想

女だけの世界

とても不思議な漫画です。

男が絶滅した日本。

女だけしかおらず、それが前提で、憲法などが作られています。

憲法が、日本国憲法なのかどうかわかりませんが、冒頭がこんな感じ

国家の繁栄のために女性は出産の権利及び義務はこれを保持する。

そして、男という存在を否定するかのように、世界が作られています。

男という文字を書くだけで、逮捕される。

結婚はできるが、結の字が、糸へんではなく女へん・・・。

でも、別の性が存在していた名残は、残っています。

学校に並んで二つあるトイレや銭湯。

あと、後半には、ひげが生えた女性も出てきます。

とにかく不思議な世界です。

戦前のような日本

今より、100年以上未来のはずなのに、食事は配給制だったり、砂浜のマテ貝をとって、食事にしたりと、貧しいくらしをしています。

また、アメリカは、敵国認定され、戦うために、授業で英語を勉強していたりします。

なぜこのような世の中になったのか?

とても不思議です。

それでも男にあこがれる

たかが黄昏れは、主人公の女子高生ひなたの視点で、描かれます。

彼女は、国民的女傑の娘らしく、学校では、ちょっとモテたりもしています。

でも、真面目な生徒というよりも、少し不真面目な子です。

たとえば、砂浜でマテ貝がぴょこぴょこする姿を見て、胸が熱くなり、田んぼの田と、力という字を、砂浜に書いてみたり。

銭湯に行っても、壁の向こうのことを想像したりします。

それでいて、楓とは、キスそれもディープキスをしたりと、その世界での交際をしたりします。

たぶん、ひなただけでなくほかの人も、同じように精神的にも肉体的にも男を求めていると思います。

でも、それを制度や頭で否定している感じです。

それが、最後の最後の衝撃で、どう変わるのか!

それが楽しみな作品だったのですが・・・

たかが黄昏れの打ち切りの理由を考察

続きが気になる内容で、この不思議な世界がどうなるか知りたくなります。

しかし、1巻が2019年2月11日に発売され5年ほど経ちますが、2巻は発売されていません。

その理由について、テレビ番組のマンガ沼で、麒麟の川島さんが、直接、花沢先生に聞いていました。

で、花沢先生の言葉は

ギブアップ!

理由として、世間の女性差別の声にちょっと・・みたいなことでした。

ここから勝手な考察です。

男がいないのは日本だけでは・・・

「日本最後の男が死んだ・・・」しか書かれていません。

世界中から男がいなくなったわけじゃないと思います。

日本では、男の数が減り、そこから、男への風当たりが強くなり、男が弾圧され、いなくなったと書かれています。

また、アメリカを敵視していて、貧しい感じから、鎖国もしていそうです。

男を排除したからそうなったのでは?と思います。

憲法が改正されるような革命があった

わたしたちが知っている憲法ではなく、女性を主権とする憲法に改正されています。

男性を排除するような革命があったのでは?と想像します。

だからこそ、檻にとじこめるようなこともしたのではないでしょうか?

1億人いた人口が2千万人になった・・・

みたいな会話もありました。

100年で、そこまで人口が減るとは思えません。

強烈な何かがあったか、もしかしたら、男は、日本から、海外に逃げたのかもしれません。

metoo運動を揶揄していると思われそうな展開だったのでは?

このような展開を想像すると、なぜ、男を排除するようになったのか?という理由が必要かと思います。

そこを書くと、男側の目線の話になるので、どうしても女性差別的になりがちです。

男がいなくなったことで、うまく行かない未来を書いているのも、良くないと思われがちです。

metoo運動や、SNSでの声で、女性を守る運動が多くありますが、それは、男性を排除する動きにも見えないか?ということを書きたかったのかもしれません。

目の付け所が面白く、先鋭的だったからこそ、着地点が見いだせなかったのかもしれません。

まとめ:続きは見たいけれど、難しいのかも・・・

たかが黄昏れの1巻は、とても不思議な世界観が、面白く、これからどうなるのかが楽しみでした。

でも、花沢先生の構想を勝手に考察すると、なんか世間と戦うことになるのかも?とも思ってしまいます。

この漫画は、女性だけの世界ですが、花沢先生としては、逆でも、片方の性だけの世界はうまくいかないということを書きたかったように思います。

ちょっと昔風な世界観などは、いま連載しているアンダーニンジャに、引き継がれているような気もします。

でも、続き、読みたかったですね。