Wi-Fi6対応のルーターが、今年に入って発売されています。
iPhone11、Galaxy S10などのWi-Fi6対応スマホの発売。
auひかり、ドコモ光、eo光などのプロバイダーが10ギガに対応するなど、Wi-Fi6に対応するネット環境は進んできています。
新しい無線LANルーターを買うなら、Wi-Fi6対応と思っている人もいると思います。
ただ、大事な点を押さえないと失敗します。
Wi-Fi6対応ルーター、特に10ギガなど高速回線に対応するために失敗しない選び方とおすすめのルーターを紹介します。
- Wi-Fi6とは
- 高速回線に対応するWi-Fi6ルーターを選ぶポイント
- Wi-Fi6対応ルーター比較(19機種)※有線LANとチャンネル
- おすすめのWi-Fi6対応ルーターランキング
- 1位 バッファロー WXR-5950AX12 4803Mbps + 1147Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)※スペックNO.1
- 2位 バッファロー WXR-5700AX7 4804Mbps + 860Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)
- 3位 NEC Aterm WX6000HP 4804Mbps + 1147Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)※Wi-Fi6最速
- 4位 tp-link Archer AX6000 4804Mbps + 1148Mbps(WAN 2.5ギガ、160Mhz対応
- 5位 光回線のレンタルルーター eo-RT150/BL1000HW/WH842X/XG-100NE 2401Mbps + 1147.1Mbps(WAN 10ギガ)
- まとめ:Wi-Fi6の速さで選ぶなら、バッファロー WXR-5950AX12が最速
Wi-Fi6とは
Wi-Fi6とは、最新のWi-Fi規格、IEEE 802.11aから数えて6世代目のIEEE 802.11axなので、Wi-Fi6という名前です。
Wi-Fi6になって、いろいろパワーアップしています。
- 最大4.8Gbps(規格値9.6Gbps)と速く
- 同時に多くの端末に変わらないスピードで接続可能
- Wi-Fiの飛距離の拡大
- 電波干渉を軽減
- 接続端末の消費電力を軽減
特にスピードアップが大きいメリットです。
高速回線に対応するWi-Fi6ルーターを選ぶポイント
Wi-Fi6について理解した上で、次は、Wi-Fi6対応ルーターの選び方です。
特に、有線LANが10Gbpsに対応していることが大事です。
- 有線LAN(WAN)が10Gbpsに対応
- チャンネル幅が160Mhz(オクタチャンネル)に対応しているか
- アンテナの数(デュアルバンド、トライバンド)
- Wi-Fi6(11ax)の速度
- IPv6に対応しているかどうか
- その他(11acの速度、付加機能)
有線LAN(WAN)が10Gbpsに対応
5Gbps・10Gbpsなど高速な光回線に対応するために、
もっとも大事なポイントは、
ルーターと光回線の終端装置をつなげる有線LANポート(WAN)が10Gbpsに対応しているかどうかです。
WANポートの有線LANが1Gbpsでは、ルーターのWi-Fiの速度が4.8Gbpsや2.4Gbpsでも、速度は、有線LANの1Gbps以下になります。
エントリーモデルのwi-fi6対応ルーターは、WANが1Gbpsのものがほとんど。
WANが1Gbpsでは、1Gbps以下のスピードしか出ません。
なお、わたしが試した結果では、チャンネル幅、Wi-FiのスピードよりもWANの速さが優先されます。
10GBの光回線に加入したら、何よりWANが10GBのwi-fi6ルーターを選びましょう!
チャンネル幅が160Mhz(オクタチャンネル)に対応しているか
Wi-Fiの速度を決める重要な要素がチャンネル幅です。
Wi-fiは進化するたびに広いチャンネル幅を使えるようになって、速くなってきました。
Wi-Fi6では、160Mhzまでのチャンネルを使うことができます。
160Mhzのチャンネルは、オクタチャンネルとも言います。
1チャンネル20Mhzなので、8倍なので、オクタチャンネルです。
ルーターの速さが最大4.8Gbpsで、無線LAN子機の速さが2.4Gbpsでも、チャンネルが違えば、2.4Gbpsの速さは出ません。
Wi-Fi6の速さを求めるなら、160Mhz(オクタチャンネル)に対応しているどうかは重要です。
アンテナの数(デュアルバンド、トライバンド)
アンテナの数も確認しておきたいところです。
ほとんどのWi-Fiルーターでは、2.4Ghzと5Ghzに対応したデュアルバンドの対応となっています。
2.4Ghzは、障害物に強く、電波が遠くまで届きやすいメリットがありますが、対応するWi-Fi商品が多く、干渉されやすいこともあり、速度が出ないデメリットがあります。
5Ghzは、基本的にはルーター専用の電波なので、安定した高速の通信ができるメリットがありますが、電波が遠くなると、速度が弱まるデメリットがあります。
デュアルバンドのルーターは4804Mbps+1147Mbpsで、トライバンドは4804Mbps+4804Mbps+1147Mbpsという風に、紹介されています。
デュアルバンドでも、2つの端末しか通信できないということはなく、2台以上接続できます。
ただ、アンテナが増えれば、より接続が安定して、速度も速くなります。
家庭で複数の端末を使うのであれば、アンテナの数にもこだわりたいところです。
Wi-Fi6(11ax)の速度
11axの速度も確認しておきたいところです。
現行のWi-Fi6対応ルーターの速度は、1201Mbps~4804Mbpsです。
速度の差が4倍あるので、速いに越したことはありません。
Wi-Fi子機については、1201Mbps以上に対応する商品はあまりありませんが、
同時に複数の端末につないだ場合、速度の速さは安定につながります。
家庭で、パソコン、スマホ、ゲーム、テレビなど複数の端末を使うなら抑えておきたいところです。
IPv6(IPoE)に対応しているかどうか
インターネットの回線速度をアップするために導入されているのがIPv6(IPoE)です。
NTTのフレッツ網などは、IPv4で接続されています。
IPv4での接続は、利用者が多く、渋滞しがちです。
そこを回避するために導入されたのが、IPv4 over IPv6です。
到達点は同じでも、それまでの道を高速道路で走るイメージです。
利用者が少ない高速道路を使って進めるために、ネット回線が早くなります。
具体的なサービス名は、「v6プラス」「OCNバーチャルコネクト」「transix」「IPv6オプション」などです。
これらのサービスは、すべてのルーターが対応しているわけではありません。
自分が加入する光回線ごとにサービスが違うので、それぞれに対応したルーターを選ぶ必要があります。
その他(11acの速度、付加機能)
その他では、11acなどの速度、付加機能もチェックです。
Wi-Fi対応端末も現状は、11ac対応の端末がほとんどです。
11acの速度がどれくらいかもチェックしておきたいところです。
そのほかは、ルーターの付加機能もチェックです。
例えば、ルーターにハードディスクをつなげると、NASとして使える機能。
TP-linkなど、同じメーカーの製品なら、メッシュ機能が使えるものなどです。
便利な機能もあるので、チェックしておきましょう。
Wi-Fi6対応ルーター比較(19機種)※有線LANとチャンネル
Wi-Fi6対応のルーター19機種の基本的なスペックを比較しました。
11axの速度と、WAN(光回線につなげるLANポート)、LANポートの速度を記載しています。
11axの速度が高いルーターでも、WANやLANなど、有線LANが10ギガ対応しているものが少ないことが分かります。
商品名をクリックすると、amazonの紹介ページにリンクします。
商品名 | Wifi6速度(チャンネル) | 有線LAN |
---|---|---|
バッファロー WXR-5950AX12 |
4803Mbps (160Mhz) |
WAN:10G LAN:10GX1 1GX3 |
バッファロー WXR-5700AX7 |
4803Mbps (160Mhz) |
WAN:10G LAN:1GX4 |
NEC Aterm WX6000HP |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:10G LAN:1GX4 |
バッファロー WSR-5400AX6 |
4803Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
NEC Aterm WX3000HP |
2402Mbps (80Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
光回線レンタルルーター eo-RT150 BL1000HW WH842X XG-100NE |
2401Mbps (80Mhz) |
WAN:10G LAN:10GX1 1GX3 |
tp-link Archer AX11000 |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:2.5G LAN:1GX8 |
tp-link Archer AX6000 |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:2.5G LAN:1GX8 |
tp-link Archer AX50(AX3000) |
2402Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
tp-link Archer AX10(AX1500) |
1201Mbps (80Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
バッファロー WSR-1800AX4 |
1201Mbps (80Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
ELECOM WRC-X3000GS |
2402Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX4 |
ASUS ROG Rapture GT-AX11000 |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:2.5G、1G LAN:1GX4 |
ASUS RT-AX88U |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1GX8 |
ASUS RT-AX3000 |
2402Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1G |
ASUS RT-AX82U AX5400 |
4804Mbps (160Mhz) |
WAN:1G LAN:1G |
おすすめのWi-Fi6対応ルーターランキング
おすすめのWi-Fi6対応のルーターをランキング形式で紹介します。
5ギガ、10ギガなどの高速な光回線に対応するため、Wi-Fi6を導入した際に実現するであろう速度でランキングしました。
1位 バッファロー WXR-5950AX12 4803Mbps + 1147Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)※スペックNO.1
Wi-fi6対応の無線LANルーターでは、No.1の実績を誇るのがバッファローのWi-Fi6対応ルーターWXR-5950AX12です。
10GBASE-Tの有線LANルーター搭載で、11axの速度は、4803Mbpsと現行のルーターでは最高の速度を誇ります。
WANだけでなくLANポートも10GBASE-T搭載なのは、この商品のみ。
Wi-Fi6よりも有線LANの方が速度は速いので、有線LANでの利用も考えるならこのルーターです。
フレッツ系なら必須のIPV6についても、v6プラス、transix、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクトとすべてに対応しています。
バッファローからは、2020年8月以降、新商品が投入されますが、WXR-5950AX12以上に、高スペックなものはありません。
バッファローの新商品
商品名 | Wifi6速度(チャンネル) | 有線LAN |
---|---|---|
WXR-57000AX7 | 4803Mbps + 860Mbps | WAN:10G LAN:1GX4 |
WXR-54000AX6 | 4803Mbps + 573Mbps | WAN:1G LAN:1GX4 |
WXR-18000AX4 | 1201Mbps + 573Mbps | WAN:10G LAN:1GX4 |
Wi-fi6の速さを求めるなら、この商品を買うしかない感じです。
バッファロー WXR-5950AX12のメーカー公式サイトはこちら
https://www.buffalo.jp/product/detail/wxr-5950ax12.html
2位 バッファロー WXR-5700AX7 4804Mbps + 860Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)
バッファローのAX12の廉価版が、WXR-5700AX7です。
AX12との違いは、LANに10Gポートがあるかないかと、2.4Ghz帯のスピード。
ただ、そもそも1GB以上の有線LANに対応するPCは少なく、別売りの有線LANアダプタを買っての対応が必要。
無線LAN環境も、特殊事情がない限り、2.4Ghz帯は使わないと思います。
家庭やオフィスのネット回線がWi-Fiがメインなら、スペック的に、AX7がぴったりです。
バッファロー WXR-5700AX7Sのメーカー公式サイトはこちら
https://www.buffalo.jp/product/detail/wxr-5700ax7s.html
3位 NEC Aterm WX6000HP 4804Mbps + 1147Mbps(WAN 10ギガ、160Mhz対応)※Wi-Fi6最速
au光、eo光など、10Gbpsの高速光回線を提供するルーターのレンタルルーターを提供しているのがNEC。
そのNECの無線LANルーターがAterm WX6000HPです。
10GBのWANポート搭載で、160Mhzのオクタチャンネル対応のWi-Fi6ルーターです。
無線LANのスピードでは、バッファローWXR-5950AX12と同等です。
WXR-5950AX12との違いは、WAN以外の有線LANポートで10ギガのものがないこと。
無線LANルーターメインで使うなら、価格的にこちらの方が有利です。
※IPv6は、v6プラス、transix、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクトに対応。
NEC Aterm WX6000HPのメーカー公式サイトはこちら
https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx6000hp/
また、Aterm WX3000HPという廉価版の11ax対応ルーターが発売。
WX3000HPは、有線LANは1Gbpsですが、11axの速度が2402Mbpsで、無線LAN子機や中継器としても使えます。
4位 tp-link Archer AX6000 4804Mbps + 1148Mbps(WAN 2.5ギガ、160Mhz対応
無線LANルーターの世界シェアNo.1のtp-linkのWi-Fi6対応ルーターがArcher AX6000です。
Wi-Fi6の速度が4804Mbpsと早く160Mhz対応、価格も2万円台。
有線LANポートが、2.5GBASE-Tなため、3位にしていますが、コストパフォーマンスは高いです。
今のところ、無線LAN子機の最速が2.4Gbpsなので、このルーターを使えば、現状のマックスの速度になります。
価格的におすすめの商品です。
ただ、v6プラスなど、IPv6については、非対応のようです。
tp-link Archer AX6000のメーカー公式サイトはこちら
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/wifi-router/archer-ax6000/
5位 光回線のレンタルルーター eo-RT150/BL1000HW/WH842X/XG-100NE 2401Mbps + 1147.1Mbps(WAN 10ギガ)
NTTのフレッツクロス、au光、ドコモ光、eo光などの10ギガの高速光回線に加入すると、Wi-Fi6対応ルーターをレンタルすることができます。
機種名、型番は違いますが、スペックは同じNEC製Atermのルーターです。
プロバイダー提供のレンタルルーターですが、WANは、10Gbpsの有線LANです。
ただ、11axの速度は、2401Mbpsと、上記2つの商品には負けます。
11ac対応の子機で2401Mbpsの速度に対応する商品がない現状では、これで十分かもしれません。
また、IPv6の対応については、各プロバイダーからのレンタルなので、完璧に対応しているので安心ですね。
eo-RT150 eo光
https://eonet.jp/option/takunailan/mf_router/spec.html
WH842X コミュファ光
https://www.aterm.jp/bb-support/842x/index.html
BL1000HW au光
https://www.aterm.jp/kddi/1000hw/
XG-100NE フレッツクロス、ドコモ光
https://flets.com/cross/router.html
まとめ:Wi-Fi6の速さで選ぶなら、バッファロー WXR-5950AX12が最速
Wi-Fi6対応の無線LANルーターについて紹介してきました。
10ギガの光回線に対応する目的での紹介です。
無線LANで、1ギガ超えしたいと思うなら、バッファロー WXR-5950AX12が最速です。
WANが10ギガで、160Mhzのオクタチャンネル対応。
2.4Gbpsの無線LAN子機と組み合わせると1ギガが期待できます。
選ぶなら、バッファロー WXR-5950AX12です。