週刊ヤングマガジンで連載中の「殺し屋Xラブストーリー」が「ねずみの初恋」です。
Amazon Kindle、ピッコマ、U-NEXT、LINEマンガなどの電子書店で軒並み1位連発。
ヤンマガ史上最速で爆売れ中の確かに面白い漫画。
単行本の表紙に載ってるほんわかしたカワイイ女の子が主人公のねずみ。
同じように、ほんわか系のあお君が恋人。
この2人のラブストーリーがメインですが、ねずみちゃんが凄腕の殺し屋。
ほんわかと血なまぐささが同時にやってくる。
とってもかわいくてえげつないラブストーリーアクションです。
ねづみの初恋のあらすじ
主人公は、やくざに殺し屋として育てられた少女ねずみ。
彼女は、仕事の途中のゲームセンターで、ふつうの青年、碧(あお)に声をかけられます。
一度は、拒否するねずみですが、碧のアタックの甲斐もあり、二人は恋に落ち、一緒に暮らすことになります。
はじめて恋をしたねずみ。
とってもあったかい二人の生活が始まります。
でも、そんな生活も長く続かず・・・。
ほんとうに過酷な運命が、二人に訪れます。
ねずみの初恋の登場人物
ねずみ
主人公。
人を殺すために育てられた凄腕の殺し屋。
普段は「でっぱアザラシ」などのかわいいものが好きな女の子。
碧
ねずみの彼氏。
本名は白石碧。
ゲームセンターでねずみを見て、一目ぼれ。
彼女にアタックして、彼氏に・・・。
そして、ねずみの側の世界に引き込まれることに・・・。
鯆(いるか)
桔梗会系の組長。
ねずみを殺しの道具として使う非情な男。
テング
ねずみの殺しの先生。
浅葱
鯆の子分。
おもに、碧に付き添う。
ねずみの初恋の感想とみどころ
過酷なストーリー※ねずみちゃんの人生が過酷すぎる
ねずみちゃんのほんわかした顔からは想像つきませんが、ストーリーがとにかく過酷です。
ねずみちゃんは、幼女時代からヤクザに囲われ、数人の少女とともに、ひどい環境で生き、そこから殺し屋になります。
殺し屋が主人公のマンガは多くありますが、凄腕だからこそ、お金は稼いで、良い生活をしているケースがほとんど。
でも、ねずみちゃんは、ヤクザに飼われている殺し屋なので、がらんとしたアパートの一室に孤独に暮らし、依頼があれば、仕事をする。
まさに飼われているねずみです。
殺す相手も残酷。
相手が強いとかじゃなく、依頼があれば、誰でも殺す。
女でも、子供でも・・・。
そんな彼女に、碧君という光が訪れます。
でも、それも長くは続きません。
二人のイチャイチャにホッとする
過酷なだけなら見てられません。
でも、ねずみちゃんは碧君と出会うことで、楽しい生活を経験します。
それが見てられないくらいのほんわかした感じ。
同棲して、お互いデレデレ。
たこやきとじゃがいもの絵のよれよれのTシャツを着て、へへへぇ~って言ってる感じ。
面白いのがエッチって言葉です。
ねずみちゃんの誕生日。
碧君は、ねずみちゃんに「エッチしてみる・・・」と言われます。
舞い上がる碧君。
で、ちょっとエッチをすることになるのですが、それがテヘヘ・・・。
間違ってるかなって感じです。
二人とも地味な感じですが、イチャイチャが過ぎます。
ストーリーが過酷なだけに、ほっとします。
ねずみちゃんを守り続ける碧君
少しネタバレになります。
幸せな生活を送っていた二人ですが、ねずみちゃんの仕事を見てしまったことから、鯆に碧君が捕まってしまいます。
仕事を見られた相手は、始末するのが鉄則。
鯆は、
「ほんじゃあ、殺せ」
と命令します。
碧君は、裸で拷問され、爪をはがされ、命の危険を感じます。
それでも、碧君は、ねずみちゃんに可愛いねと声をかけ、俺が守ると言います。
どんな状況でも、自分が圧倒的に弱くても、ねずみちゃんを守ろうとする碧君。
過酷な内容だからこそ、読んでる私も彼の愛に救われます。
キスシーン、バトルシーンが映画のシーンのようでかっこいい
イチャイチャほんわかシーンと同時にリアルな殺しのシーンがあるのが、この漫画の面白いところ。
そして、殺しのシーンがリアルで生々しい。
銃で撃つとか、華麗なアクションというより、ただ殺す。
本当の殺し屋はそうなんでしょうね。
ほんわかラブラブから急に、血なまぐさい殺しになるので、読んでて感情がおかしくなります。
また、やっていることはえげつないんですが、構図が映画的でかっこいいです。
例えば、キスシーン。
顔のアップでなく、喫茶店のグラスの中の氷のアップ。
それ越しに二人がキスをするのは、映画のワンシーンのよう。
また単行本になっていませんが、殺し屋メシアとのバトルシーンがすごい。
ガラス越しの戦いで、お互いの身体がガラスに映り、交差します。
バチバチやりあいますが、素直に表現しないところが良いんです。
ジョンウィックとかに出てきそう。
このシーンを連載で読んで、わたしは単行本を集めることにしました。
絵の感じから想像つかないですが、かっこいいシーン、結構あります。
大瀬戸陸先生インタビューが面白い※書いたきっかけと、ラストのイメージ!
2024年6月24掲載のダ・ヴィンチWEBに、ねずみの初恋の作者、大瀬戸陸先生のインタビューが掲載されていました。
ねずみの初恋を着想したきっかけは、最初に書いた「影霧街」が打ち切りとなり、売れる作品が書きたいと思ったからとのことです。
→影霧街をヤンマがwebで
売れる要素として、ラブコメ要素、そして、前作で褒められた純愛要素を入れたかったとのこと。
幼少期の話も面白いです。
犬に噛まれて入院したこと、そこで、ホラー作家の平山夢明さん、花村萬月さんの小説、江戸川乱歩ほか、暗い純文学をたくさん読んでいたそうです。
先生の作風が分かる気がします。
そして、ねずみの初恋のラストについても書いていました。
ねずみちゃんとあお君の恋愛シーンなどで、気持ちを上げるだけ上げて、どん底に突き落としたい!とか・・・
詳しくは、下記のインビューを見てください。
怖いですが、ねずみの初恋、面白くなりそうです。
ヤンマガ史上最速でヒット『ねずみの初恋』作者は「読者をどん底に突き落としたい」。殺し屋少女のピュアで残酷な恋物語はどんな結末を迎えるのか?【大瀬戸陸インタビュー】
https://ddnavi.com/interview/1340679/a/
まとめ:とにかく残酷で切ない!ねずみちゃんの人生に光は訪れるのか
この漫画は、とにかく過酷なねずみちゃんを碧君が支えて、二人で生きていくそんな漫画です。
でも、ねずみちゃんの人生は、想像以上に過酷です。
1巻の最後を見れば、それも分かります。
ねずみちゃんは碧君と知り合いかもしれません。
でも、ねずみちゃんは殺人マシーン。
そんな彼女を人間にしてくれるのが、碧君です。
ねずみちゃんは、人間としておかしいところが多くあります。
でも、碧君と一緒にいるときは人間らしいんです。
だからこそ、過酷な現実に、二人は耐えられるのか・・・。
そこがとても気になります。
連載読んでいますが、毎回、ドキッとします。
過酷だからこそ、二人を応援したくなる!
そんな漫画です。
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