去年の秋に、父が亡くなりました。
実家で一人暮らしをしており、相続税がかかるほどではありませんが、そこそこの資産を残してくれました。
相続は揉めると言いますが、残っているわたしの家族は、わたしと妹だけ。
特別にどちらかが介護をしていたわけでもなかったので、遺産は等分しようということで、自分たちで相続処理を進めました。
相続税がなく、揉めなければ、税理士などの専門家に頼まなくても、相続処理はできます。
銀行について、相続手続きが終わったので、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行の3つの銀行での処理について、書きたいと思います。
銀行の相続の流れ
銀行の相続の流れは、基本的に、どこも同じです。
①相続が発生したことの連絡
②必要書類の準備
③書類の提出
④払い戻しの手続き
①相続が発生したことの連絡
まずは、相続が発生したことの連絡です。
死亡届が出された時点で、自動的に口座が凍結されるような噂話を聞きますが、基本的には、連絡した時点で、口座が凍結されるようです。
なので、必要であれば、連絡する前に、必要なお金があれば、口座から下ろしておくべきです。
相続の連絡の際には、死亡届、通帳、キャッシュカードなどを用意しておくと良いです。
死亡した日や、被相続人の生年月日、口座のある支店名、口座番号を求められます。
ただ、口座番号は分からなくても、銀行で言えば、調べてもくれます。
②必要書類の準備
必要書類は、相続手続きにより変わります。
遺言書や遺産分割協議書がある場合は、それらが必要です。
わたしの場合は、遺言もなく、等分ということが決まっているので、遺産分割協議書もなし、必要なものは、下記でした。
必要書類
・被相続人の生まれてから死ぬまでの連続した戸籍謄本
・相続人の戸籍謄本
・相続人の印鑑証明
被相続人の生まれてから死ぬまでの連続した戸籍謄本
相続人がどれだけいるかを確認するため、被相続人が生まれてから死ぬまでのすべての戸籍謄本が必要です。
最初に、死亡した住所地の戸籍謄本を取得し、そこから移った履歴があるなら、その先の役所に連絡をして、戸籍謄本をもらうといった感じです。
戸籍は、一般的には、結婚した場合などに、異動します。
なお、戸籍謄本は法律の改正等で、作り替えられている場合がありますが、以前の戸籍(改製原戸籍)も必要です。一つの役所で、複数取得する場合もあります。
相続人の戸籍謄本
被相続人と相続人の関係が分かるよう相続人の戸籍謄本も必要です。
ただ、結婚等で、親の戸籍に入ったままであれば、必要ありません。
相続人の印鑑証明
相続手続きの書類に、実印が必要です。
そして、その実印が正しいことを証明するため印鑑証明が必要です。
印鑑証明がない場合は、実印を作り、住所地の役所に行き、印鑑登録をする必要があります。
必要書類の取得方法
自分の戸籍謄本、印鑑証明については、マイナンバーカードを持っていれば、コンビニも取得できるので簡単です。
ただ、被相続人の連続した戸籍謄本の取得は、ちょっと面倒です。
役所に連絡すれば、郵送で戸籍謄本を取得することはできますが、役所ごとに連絡をする必要があります。
戸籍謄本の数も、改製原戸籍がある場合があり、一つの役所で、一通とは限りません。
1通700円なのですが、郵送の場合は、郵便局で定額小為替を購入する必要があります。
1枚あたり手数料が100円かかるので、割高になります。
ただ、役所に訪問することを考えると、しょうがない出費です。
③書類の提出
必要書類が揃えば、書類の提出になります。
提出する書類
・遺言書、遺産分割協議書等があればそれら
・相続届
・被相続人の戸籍謄本
・相続人の戸籍謄本
・相続人の印鑑証明
・キャッシュカード、通帳等
相続届は、具体的に、口座ごとに、誰が相続するかを記入するものです。
この相続届には、相続人全員が実印を押し、相続届の内容に、間違いがないことを証明します。
口座ごとに、具体的に、相続人の口座名を書く場合もあるほか、半分ずつ相続するなど、割合を書く場合もあります。
※割合は、1/2、1/3といった感じで書きます。
④払い戻しの手続き
書類の提出が終われば、銀行で、書類を確認して、払い戻しの手続きとなります。
問題がなければ、1週間から3週間後に、口座に振り込まれます。
振り込みが終われば、手続きの結果の通知とともに、提出した戸籍謄本・印鑑証明・通帳等も返却されるケースが多いです。
戸籍謄本や印鑑証明の取得にはお金もかかるので、もったいないと思うなら、銀行一つずつ相続処理をしていくのもありかもしれません。
次に、具体的な銀行ごとの流れです。
郵便局での相続手続き※郵便局に直接、行く必要がありました
最初は、郵便局の相続手続きをしました。
ひとまず、郵便局のホームページを確認すると、相続確認表をゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に提出してくださいとのことだったので、近くの郵便局に行きました。
郵便局で困ったのは、通帳がなく、キャッシュカードだけだったことです。
残高があるのかないのか分からない状態です。
ただ、調べてくれるとのことだったので、キャッシュカードに書いてある口座番号を、相続確認表に記入して、提出しました。
ちなみに、郵便局はどこでも良く、口座を作った郵便局に行く必要はありませんでした。
後日、その内容が書いた郵送物が送られてきたので、戸籍謄本など必要書類を揃えて、再度、郵便局に向かいました。
残高があるのかどうかわからない不安でしたが、2週間くらい経って、郵便局から結果の報告が届きました。
ちなみに残高はゼロでした。
言ってくれればよいのにと思いました。
さきに、貯金等照会書を出して、貯金の有無を確かめておくべきでした。
三菱UFJ銀行での相続手続き※郵送だけで手続きができました
三菱UFJ銀行は、郵送だけで手続きが終わって、とてもスムーズでした。
まずは、ホームページを確認しました。
三菱UFJ銀行での相続手続のご案内
https://www.bk.mufg.jp/tsukau/tetsuduki/sozoku/point.html
相続手続きの流れが、分かりやすくまとまっています。
STEP.1 相続発生のご連絡
STEP.2 必要書類のご準備
STEP.3 書類のご提出
STEP.4 払い戻し等のお手続き
最初は、相続発生の連絡です。
WEBの受付フォームから、相続に関する情報を入力します。
死亡日や、被相続人の口座番号等の情報です。
入力すると、受付番号が発行されて、2、3日後に受付結果のお知らせが来て、その時点で、口座が停止されます。
その後、郵送で相続関係の書類が発送されます。
書類が来た後は、必要書類の準備と、書類の提出です。
必要書類の準備は、被相続人の戸籍謄本、相続人の戸籍謄本、相続人の印鑑証明、キャッシュカード、通帳など、基本的なもの。
書類の提出については、相続届に、わたしと妹の相続人の情報と、振込先の口座番号等、振り込みの配分(わたしの場合は、2分の1)を記入して、同封の封筒に入れて提出します。
その後、1・2週間後に、相続した預貯金の振り込みがあり、郵送で、相続の結果通知と、戸籍謄本・印鑑証明、キャッシュカード、通帳等の返却がありました。
三菱UFJ銀行に関しては、通帳やキャッシュカードも残っており、必要書類も準備できていたので、スムーズでした。
三井住友銀行の相続手続き※外債があったので、店舗での手続きしました
三井住友銀行は、銀行預金だけでなく、父が外債の運用をしていたため、銀行の店舗で手続きをしました。
ちなみに、ホームぺージを見ると、三菱UFJ銀行と同様に郵送でも、処理が出来そうです。
三井住友銀行での相続手続のご案内
https://www.smbc.co.jp/kojin/souzoku/tetsuzuki/
まずは、銀行への来店予約です。
電話をかけたところ、予約してくださいとのことだったので、WEBで、予約をしました。
支店に行き、説明を受けました。
あらかじめ、情報を伝えていたので、預金の状況や、外債の現在の状況等の説明を受けました。
外債については、証券そのものを受け取ることもできるとのことでしたが、現金にして、相続することにしました。
ちなみに、外債の売却時の売却益について、売却に関する税金がかかるかもとのことだったのですが、毎月分配金を受け取れる外債だったので、売却益が発生せず、税金の心配をせずに済みました。
必要書類の準備等の連絡を受け、再度、来店しました。
来店時に、必要書類を提出したあと、それぞれの振込先の口座等を伝えて、それから2、3週間後に、相続した預貯金等の振り込みがありました。
外債の売却が必要だった分、三菱UEF銀行よりも、少し時間がかかりました。
まとめ:銀行ごとに対応は違うが、手続きはほぼ同じ
父の相続手続きとして、三行対応しましたが、基本的な手続きは同じだったので、スムーズに進みました。
母の相続手続きも5年ほど前に行ったのですが、そのときは、もっと煩雑でした。
コロナを機に、対面から郵送での対応が基本となったようで、その分、分かりやすくなった気がします。
ただ、必要書類の準備などで時間はかかりますね。
私たちの場合は、揉めることがない場合は、税理士等に頼むことなく、相続手続きができます。
参考になればと思います。