積立投資を考えている人は多いと思います。
投資信託、FX、株式投資などで、高い利益をとる投資も魅力的ですが、
老後のため、子供のため、将来のためなら、できるだけ安全に!と思う人も多いと思います。
安全に投資するなら、元本が減らない元本保証の商品です。
元本保証で思いつく銀行預金、個人向け国債など、利率が低いものがほとんどでが、
運用方法によっては、高い利回りになる商品もあります。
元本保証の商品でも高い利回りも見込めるおすすめの商品を紹介します。
元本保証とは
まずは、元本保証の定義についてです。
元本保証とは、元手の金額が投資する運用期間中に減らない(元本割れしない)ことです。
元手の金額が減らないので、支払い時に最低限、元手の金額は満額支払われることが保証されます。
代表的なものは、銀行預金、個人向け国債などです。
元本保証の商品は、元手の金額が保証されているので、安全性が高くなります。
究極的に言えば、投資先の会社が倒産・破綻すれば、支払われないリスクはありますが、
銀行や国が発行先であれば、ほぼ問題ないと思われます。
元本保証で積立投資できる商品
元本保証で積立投資できる商品は、いろいろあるので、代表的なものを紹介します。
企業向けや富裕層向けには、高利回りの元本保証の商品もあるかもしれませんが、
あくまで、個人で、月1万円くらいからでも投資ができる商品を紹介します。
銀行預金・定期預金
元本保証の代表的な投資商品が銀行預金です。
銀行預金は、都市銀行、地方銀行、ネット銀行などがありますが、
銀行口座さえ作れば、預金が可能です。
銀行預金は、1円から投資が可能で、出し入れしやすい使い勝手の良さがあります。
高い金利が良いなら、ネット銀行で定期預金にすることですが、
高いところでも、金利は0.20%程度(楽天銀行マネーブリッジ適用の場合)、金利に対しても、源泉分離課税が20.315%取られます。
給与の振込先なので使うので、最もポピュラーですが、金利が高いとは言えません。
個人向け国債
国が発行するので、元本保証として、信頼性が高いのが個人向け国債です。
1万円から購入可能で、中途解約も可能で、年率0.05%の金利保証もついています。
個人向け国債には、次の3種類があります。
商品名 | 満期 | 金利タイプ | 金利 |
---|---|---|---|
変動10 | 10年 | 変動 | 基準金利×0.66 |
固定5 | 5年 | 固定 | 基準金利-0.05% |
固定3 | 3年 | 固定 | 基準金利-0.03% |
基準金利とは、それぞれの期間の固定利付国債の想定利回りになります。
3年、5年、10年で利回りは違いますが、今は低金利なので、どの国債を選んでも金利は0.05%(金利保証分)になります。
3種類の中から選ぶなら変動10年です。
今の金利は最低水準なので、次の金利の変動があるなら上昇だからです。
ただ、銀行よりも低い金利なので、選ぶメリットがありません。
それでも、購入を考えるなら、投資金額高額になりますが、証券会社のキャンペーンを使いましょう。
ボーナス時期に、各証券会社でキャンペーンをしています。
たとえば、野村證券のキャッシュバックキャンぺーンでは、100万円以上で2000円のキャッシュバックがあります。
金利で考えると0.200%なので、銀行の金利よりは若干高くなります。
iDeCo(イデコ)個人型確定拠出年金
iDeCoは、国の確定拠出年金法に基づいて実施される私的年金制度です。(イデコ公式サイトより抜粋)
国民年金や厚生年金などの公的年金を補助するものとして、国がスタートした制度です。
以前は、企業型の確定拠出年金があったのですが、個人型確定拠出年金のイデコがスタートしたことで、幅広く、ほとんどの人が利用できるようになりました。
このイデコですが、投資信託で運用するイメージがあるかもしれませんが、投資先として、元本割れしない元本保証の商品を選ぶこともできます。
例えば、楽天証券では、元本確保型の商品として、みずほDC定期預金を選ぶこともできます。
イデコは、投資した金額の全額が所得控除として、所得税や住民税から控除できる節税の要素が強い投資商品です。
元本保証型の商品を選べば、安全に税金の節約だけをすることができます。
イデコの元本保証型のものは、銀行の定期預金なので、利率は銀行の金利程度ですが、
節税分を考えると、高い利回りとなります。
個人年金保険
老後の備えの基本は、国民年金、厚生年金といった公的年金です。
それに加えて、老後のために備える手段として、有名なのが個人年金保険です。
個人年金保険にもいろいろな種類がありますが、一般的な日本生命、住友生命などで販売されている確定型の個人年金保険は、元本保証型の商品です。
個人年金自体の利率は、0.20~0.25%程度ですが、個人年金の生命保険料控除が受けられ、節税ができます。
個人年金の生命保険料控除は所得税と住民税で節税ができます。
所得税は、年間8万円以上支払いで、上限4万円の所得控除が受けられ、それに税率を掛けた金額が節税額になります。
住民税は、上限2.8万円の所得控除で、税率は一律10%なので、節税額は2,800円になります。
年収500万円の会社員だと所得税の税率が10%程度なので、4,800円+2,800円で6,800円の節税になります。
個人年金保険料控除の内訳(年間8万円以上支払い、年収500万円の場合)
税金 | 計算 | 節税額 |
---|---|---|
所得税 | 4万円X10% | 4,000円 |
住民税 | 2.8万円X10% | 2,800円 |
合計 | 6,800円 |
月額保険料1万円で毎年6800円の節税効果があるとすると、約5.7%の利回りと同じ効果になります。
個人年金保険には、クレジットカード支払いができるものもあるので、それと組み合わせると、7~8%近い利回りになります。
節税額は年収によって違い、年収が高くなれば、所得税の税率も上がるので、節税額も上がります。
年収が高ければ高いほど、個人年金保険は元本保証型の中でも有利な投資商品になります。
個人年金の利率ランキングについては、こちらから
→個人年金ランキング.com
つみたて保険
つみたて保険も、元本保証で積立投資ができる商品です。
貯蓄型の保険の代表的なものは、個人年金保険、学資保険ですが、用途に限らず貯蓄を目的とした保険がつみたて保険です。
つみたて保険は、比較的長く積み立てるので、ほかの元本保証型の商品と比べると、金利が高くなります。
また、保険なので、利子税が取られず、生命保険料控除といったイデコと同じような節税の効果もあります。
人気があるのが明治安田生命の「じぶんの積立」です。
月額5000円から始められて、10年満期で返戻率103%、利回りが約0.36%と高くなっています。
生命保険料控除の適用もあるので、銀行預金をするなら考えたい商品です。
まとめ
積立できる商品をメインとして、元本保証型の投資商品を紹介しました。
定番は銀行預金ですが、利率が低く、投資商品としては魅力的ではありません。
使うなら、節税の効果を使って、イデコまたは貯蓄型保険から選ぶ方が利回りとしては、高利回りになります。
老後のために貯めることがメインならイデコを
近い将来に使うことを考えるなら、明治安田生命のじぶんの積立がおすすめです。