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ゴジラ-1.0のあらすじと感想、タイトル-1.0に込められた意味を考察

ゴジラ-1.0のあらすじと感想、タイトル-1.0に込められた意味を考察

ゴジラ-1.0が公開されました。

1954年公開のゴジラ1作目から数えた70周年記念作品です。

IMAXで見ましたが、ゴジラを恐怖の存在として描く、令和ゴジラにふさわしい正統派の映画で、とても良かったです。

迫力がすごいことは、当然ですが、シン・ゴジラと比べて、とてもリアリティを感じました。

ネタバレはあまりしないように、感想を書きたいと思います。

また、劇中では語られない-1.0に込められた意味を考察したいと思います。

ゴジラ-1.0のあらすじ

舞台は、第二次世界大戦末期の日本。

特攻隊員である敷島浩一(神木隆之介)は、機体の故障で、大戸島の守備隊基地に着陸します。

その夜、大戸島に15mを超す恐竜のような生物「ゴジラ」が基地を襲撃。

敷島は、ベテラン整備兵の橘宗作(青木崇高)より、零戦の20ミリ砲で、攻撃するよう言われますが、恐怖で、撃つことができません。

守備隊の兵士は全滅。

残った敷島は、東京に戻ることになります。

実家に戻った敷島ですが、実家はボロボロ。

隣人の太田澄子(安藤サクラ)から、空襲で両親や澄子の息子が亡くなったことを聞き、軍人がなぜ帰ってきたとなじられます。

天涯孤独になった彼ですが、闇市で、赤ん坊を抱えた大石典子(浜辺美波)と出会い、共同生活を始めることになります。

生活のため、敷島は、米軍の依頼による機雷除去の仕事を請け負うことになります。

そこで出会ったのは、機雷除去船「新生丸」艇長の秋津淸治(佐々木蔵之介)、海軍で兵器の開発に携わっていた野田健治(吉岡秀隆)、見習いの水島四郎(山田裕貴)。

仕事は厳しいも、家を建てるなど、生活も安定。

しかし、1946年、米軍によるビキニ環礁で、クロスロード作戦という核実験が行われます。

そして、1947年、太平洋上で謎の巨大生物が発見されます・・・。

予告編

ゴジラ-1.0の感想※リアリティのある正統派ゴジラ作品

ゴジラ-1.0の感想ですが、家族で行って、妻、子供を含めて、全員が満足でした。

ゴジラに迫力があり、何よりリアリティがありました。

ゴジラの迫力がすごい※絶対倒せない絶望感

まず、ゴジラの迫力がすごかったです。

山崎貴監督は、日本のVFXのスペシャリスト。

フルCGのゴジラは、ハリウッドに負けない完成度。

大戸島に上陸したゴジラは15mほどの個体ですが、東京上陸時には、50mを超える個体に成長。

巡洋艦をなぎ倒す姿も圧巻。

さらに、ゴジラは熱線も吐いて、攻撃してきます。

尻尾を順番に光らせて、熱戦を吐くシーンは圧巻。

ただ、絶対勝てない!

そんな絶望感がすごいです。

あと、ALWAYS 三丁目の夕日の監督さんでもあるので、昭和の街並みの造形もすごいです。

ちなみに、ALWAYS 続・三丁目の夕日には、ゴジラも登場します。

リアリティある作戦

ゴジラ-1.0で描かれるゴジラは、1作目のゴジラや、シン・ゴジラなどと同じく、恐怖の象徴です。

当然、いかにゴジラを倒すかということになります。

面白いのは、時代背景が終戦直後ということです。

シン・ゴジラでは、現代の先端科学兵器があり、初代ゴジラでは、オキシジェンデストロイヤーという秘密兵器が使われました。

ともに面白かったですが、リアリティがあるかと言われると、そうではありません。

でも、このゴジラ-1.0。

最新兵器は当然なく、時代的に自衛隊も存在せず、訳あって米軍GHQも手伝ってくれません。

民間だけで、とてもリアリティのある方法で、ゴジラを倒します。

今までのゴジラ作品の中で、一番、科学的に正しいリアリティのあるゴジラの倒し方だと思いました。

初代ゴジラへのオマージュも

1作目のゴジラを見た人にはうれしいオマージュも多くあります。

わたしが発見したのは、ゴジラ上陸を実況中継する記者、あとは、電車を攻撃するゴジラのシーンですね。

ただ、山根博士や、芹沢博士といった人物名でのオマージュはありません。

それには理由もあります。

タイトル-1.0に込められた意味を考察

最後に、タイトルに-1.0が入っている意味です。

わたしは、初代ゴジラより前の時代の話だから-1.0だと思います。

1作目のゴジラは、1954年公開で、ここに登場するゴジラは、恐らく、1954年あたりに、日本に上陸しているものと思われます。

対して、ゴジラ-1.0のゴジラは、1947年に上陸する、1作目のゴジラとは違うゴジラです。

よく、1作目の映画の前日譚を書く場合、エピソードゼロなどと言います。

でも、そうすると、同じ個体を扱う必要があり、もしかすると、芹沢博士について書くなど、設定を初代ゴジラに寄せる必要があります。

ゴジラ-1.0のパンフレットを読んだのですが、そこには、山崎監督は、ゴジラ対日本ではなく、ゴジラ対人間を書きたかったとありました。

ゴジラ-1.0、公式サイトには、下記の文言があります。

戦後、日本。
無(ゼロ)から負(マイナス)へ。

終戦直後の何もない無の時期、そこでは、日本政府も、米軍も手伝ってくれないマイナスの状況。

誰かが貧乏くじを引かないといけない状況で、民間の力だけで戦う。

シン・ゴジラは、ゴジラ対日本政府でしたが、こちらは、ゴジラ対人間。

ちょうどコロナで、政府の機能もうまくいかず、自分たちで何とかするしかないと悟った現代と重なるような気もします。

それもあり、初代ゴジラより前の時代の戦いということを示す上で、-1.0としたような気がします。

まとめ:映画のテーマは生きる

絶望的な中、色々な意味でマイナスの中でゴジラと戦う本作。

特攻隊員の敷島が主人公ですが、テーマに生きるということが感じられる作品です。

ラスト、ちょっとマジかと思う展開もあります。

でも、それも生きるというテーマだからだと思います。

ゴジラの恐怖をすごく感じられる作品ですが、人間ドラマも良く、最後はスカッとして終われる作品です。

個人的にもう一回見たいと思う内容。

この映画も大ヒットして、ぜひ、次のゴジラ映画を見たいと思います。

ただ、完成度が高いので、逆に、ゴジラ-1.0の続編は、作らない方が良いと思います。

公式サイトはこちら
https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/